人生を表現する活動日誌

【映画「ハンナ・アーレント」のあらすじ・ネタバレ・感想】現代社会をどう生きるのかを考えた作品だった

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ども、テツオ(@t_yamamomon)です。

先日、とある演劇を見に行った時に「ハンナ・アーレント」が登場人物として出ていたんですね。

 

最近哲学という分野にとても興味があり、帰って早速映画を観てみました。

 

僕はハンナ・アーレントが書いた「人間の条件」「全体主義の起源」については正直よくまだ理解はしていません。

あくまで映画を観た僕の主観ではありますが、個人的には今の時代に必要なことをとてもよく描いている作品でした。

 

興味を持った方はぜひ観てみてくださいね!

僕は「人間の条件」「全体主義の起源」をこれから読んでいきます。

 

▽テツオのプロフィール

www.artist-tetsuo.com

 

 

 

 

映画『ハンナ・アーレント』の簡単なあらすじ

ハンナ・アーレントアメリカに亡命したドイツ出身のユダヤ

そもそもハンナ・アーレントが何者なのか、というところですよね。

彼女はドイツ出身の哲学者でありユダヤ人です。

 

彼女が生きていた時代はちょうどナチスの時代。

ユダヤ人は迫害されていてドイツにいては大変危険な状況でしたので、ハンナ・アーレントアメリカに亡命し哲学者として大学で講師をしていたという背景があります。

 

 

ナチスの戦犯アドルフ・アイフマンという人物が逮捕されてイスラエルで裁判になります。

ちょうど政治理論家として活動をし大学でも大変人気の講師だったハンナにニューヨーカー誌からアイヒマンの裁判の状況を記事にして欲しいと依頼がきたので彼女は承諾しイスラエルへ行くんですね。

 

アドルフ・アイヒマンは何も疑問を持たず命令に従っていたただの『人』

そして実際に裁判の傍聴をしてハンナが感じたことは、

アドルフ・アイフマンという人物がユダヤ人の精神も無い普通の人なんだということ。

 

彼はユダヤ人を虐殺していたという罪悪感は全く、ただ上から言われた命令に忠実に従ってユダヤ人を収容所に送る作業をしていただけだったのです。

そこに疑問も何も持たず言ってしまえばロボットのように機械的に行動するだけ。

アイヒマンにとってはそれが義務であり使命だったんです。

 

 

ユダヤ人の中にナチスに協力をしていた人物がいた

ユダヤ人の中にはナチスに協力をした人物がいて、彼らの行いでユダヤ人の死者が増えた。という事実も裁判の中で証言されます。

 

そんなユダヤ人がいたから虐殺された人が増えんただ、という考えにハンナは至ります。

 

ハンナ・アーレントは人間一人一人に考える力が必要なんだと言いたかった

・アドルフ・アイヒマンはただの人であり、反ユダヤ精神を持った敵ではない(行ったことは罪ではあるけど)

ユダヤ人の中にも協力者がいてそのせいで死者が増えたこと

 

こういったことを書いたから「お前はユダヤ人のくせに何言ってるんだ!こっちは被害者だぞこの裏切り者〜!」と酷評なわけです。

 

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しかし、ハンナは決して反ユダヤなのではありません。

アイヒマンに協力し中立的な立場にいたユダヤ人が、断ることもせず言われるがままにただただ従っていたことこそが問題である」

 「考えることで危険な状況だとしてもそれを打破する考えが出て突破できる」

そう言っているのです。

 

そのスピーチでこの映画は終わります。

 

映画『ハンナ・アーレント』の感想と今僕たちに必要なことを考えた 

この『ハンナ・アーレント』でハンナの記事はすごい批判をあびたんですね。

感動をしたと言ってくれる人ももちろんいましたが、自分の身近な友人から「裏切り者」と言われる始末。

 

 

ここで、ハンナの最後のスピーチにあった「考えること」ということが僕の中ではキーワードになりました。

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彼女が実際に書いた記事を読んだわけではありませんが、彼女は実際の裁判の現場で聞いたことを元に自分で考えこういう視点もある、という一つの考え方・価値観を提示している。

 

これに対して、記事だけを読みその裏側にどういう考えがあるのか、なぜそういう結論に至ったのか...ということを聴衆が考えていない。

 

 

その記事について正面から考えちゃんと理解をしようとする姿勢が見えなかった。

そういう人たちがハンナを批判している、という印象を僕は受けました。

 

 

最後は大学でスピーチをして終わるのですが、ある学生は笑みを浮かべ尊敬の眼差しでハンナを見つめています。

学生の彼女はハンナの考えに疑問を投げかけ理解をしようとしていた。

だから彼女からはハンナを批判する表情がなかったんです。

 

 

情報が溢れている現代社会だからこそ思考することが必要

今の社会は何かわからないことがあると、すぐスマホで調るて答えを見つけれますよね。

 

逆にすぐ正解がわかることが当たり前の世の中になっているという印象が僕にはあって、わかることが当たり前なので、わからないことを「考える」という感覚が麻痺している。

 

時代は違うにしろこれは『ハンナ・アーレント』でも同じです。

 

 

僕らは思考しなければいけないんです。

 

 

物事も人も理解しようと思ったら言葉尻だけを捉えたり自分の狭い価値観の中だけで判断をしてはいけない。

 

現代社会に大切なのは「答え」と「疑問」の間にあるんだと感じました。

 

 

ハンナ・アーレント』ぜひ見てみてくださいね!